「パン買ってこいや?」





「・・・・・・・・・」









・・・・・・ありえねえ。





誰もがその言葉を危うく口ずさみそうになる。
だが誰一人としてこの沈黙を破ろうとはしなかった。
一種異様な緊張感が教室を未だ包み込んでいる。



シンジは開いた口が塞がらない。
この行動の意味はアスカをパシリに使うことだったのだろうか?
それともこの行動がトウジの言うところの「男らしさのアピール」なのだろか?
そしてこんな侮辱とも言える仕打ちをうけたアスカの反応は?
誰もが次の瞬間、トウジがズタボロに打ちのめされるシーンを脳裏に描いただろう。
だがそのシーンはいつまでたっても実現されることはない。
アスカから何のリアクションも返ってこないのだ。


項垂れたような姿勢の所為か前髪で隠れて彼女の表情を覗くことが出来ない。
思いも寄らないアスカの反応に皆は困惑し始める。
だがその視線を浴びたまま、彼女は無言で席を立ち上がった。
そして掌でトウジの小銭を掻き集めると、何とそれを持ってスタコラと教室を出て行ってしまったのだ。



ガラッ


一際大きく教室の戸が開かれた音をきっかけにして、それまで無音だった教室に再び喧噪が戻ってきた。




ざわざわざわざわざわ




「おい!!!なんだよ今の?」

「アスカが出ていったよ?」

「パン買って来るのかな?」

「三色パンがいいよね」

「バッカ!チョココルネだろ?」

「ドイツから来たアスカたんならソーセージがお好きさ!!!」


相変わらず賑やかだなと、シンジは少し冷めた眼差しでクラスメイトを、眺めながらこれからアスカがとるであろう行動を考えていた。
あのプライドと鼻っ柱がフランス人よりお高いお嬢様のことだ。
このまま素直にパンを買ってくるとは到底思えない。
何かたくらんでるに違いねえ。
果たしてトウジがこのまま無事に済むものか。


「・・・・ふ」


そこでシンジから含み笑いが漏れる。
まあ知ったこっちゃないか。
トウジが殴られようが、蹴られようが自分には関係ない。
敢えて言うなら・・・・せいぜい楽しませてもらうだけだ
シンジはそこまで考えて、鼻で笑うと自分の後ろのアスカの席にいつのまにか座っているトウジに振り返った。
そしてすぐ様、外面は友人を心配する優しいシンジ君に切り替え、トウジを心配するフリへ移行する。


「トウジ、なんであんなこと言ったの?アスカきっと怒ってるよ!早く謝った方がいいんじゃない?」


「ノープログラムや」

「・・・・・・・・」


シンジの言葉にトウジは即答する。
おそらくトウジは『問題ない』と英語を交ぜて格好良く言ったつもりだろう。
だがそんな何気なくトウジの口から発せられる言葉すらも、彼の低脳さと教養の無さを、余すことなく浮き彫りにしてしまう。
『それを言うなら、ノープロブレムだよ』なんてつっこむ気さえもシンジには起きやしない。


(コイツはもう駄目だ)


半ば諦めにも近い感情を抱き、憐れむような眼差しでトウジを見つめながらシンジはそう確信した。
だがせめてパンを買いに行かせた理由だけでも知りたいシンジは、もう一度馬鹿に問い直す。


「えっと、どこが問題ないだよ?どうしてパンを買いに行かせる必要があるのさ?」

「シンジがワイに言ったやないけ」

「僕が?トウジに・・・・何を?」

「おいおいセンセ、もう忘れたんかいな頼むでホンマ。三歩、歩いたら忘れるトリ頭かいなオノレは?

「・・・・・・・・・・・・・・」(怒りのため無言のシンジ)

「言うたやろ?ワイに男らしさを惣流にアピールせいやって」

「・・・・・・・・・確かに言ったけど。それがこれとどう関係あるのさ」

「大ありやがな」

「大ありって説明してよ」

「・・・・・・ワイわな。亭主関白なんや

「・・・・・・・・は?」

「シンジ、亭主関白の意味はわかるやろ?」

「え?そりゃあわかるけど」

「つまりは女は黙って男の言うことを素直に聞いておればいいんや。
 特にああいう気の強い女は最初にバシッと言ってわからせとかんといかんのや」

「・・・・・・・・・・・・」

「ワイに心底、服従させる為にはな」

「・・・・・・・・・・・・」


何やらまた馬鹿が、おかしなことを言い始めたとシンジは思った。
トウジの思いついた男らしさのアピールとは、どうやらアスカに対して高圧的な態度をとることのようだ。
亭主関白とトウジは言うが、結婚してもいない、まだ付き合ってもいない、友人とすら認められていない、
むしろただの目障りなジャージでしかないトウジが、亭主(彼氏)として誰が認めるというのだろう。
コイツの思考回路は一体どうなっているのだろうかと心底シンジは疑問を感じる。
リツコさん辺りにモルモットとして差し出して、覗いてもらえば新たな発見がありそうだ。



「でもこれじゃ・・・・・」

「まあ良いから黙ってみとけや、シンジ。そろそろ惣流が帰ってくる頃や」

「・・・・・・・・・・・・・」


あまりに自信たっぷりなトウジの迫力に押されシンジはトウジに促されるまま自分の席に戻るのだった。
そしてトウジの言うとおり、クラスの戸が再び開かれアスカが教室に戻ってくる。




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



アスカの姿が現われると同時に再び教室に静寂が訪れる。
これからおこる場面を一瞬でも見逃すまいと皆の視線が一点に集中する。
無論その視線の先には奴(トウジ)がいる。(アスカの席にしかもちゃっかり座っている)




カツンカツンカツンカツンカツン



一歩一歩確実にその場所へとアスカが歩を進めていく。
心なしか彼女の足音もいつになく高く教室に響き渡って聞こえる。



「・・・・・・・・・」



ぴたりと自分の席の前でアスカは歩を止めた。
丁度トウジと正面から向かい合う形になる。
まだ彼女からはなんのリアクションもない。
すぐ手の届く距離に馬鹿顔があるにも関わらずに・・・だ。
今なら殴るのも良し、また蹴るのも良しの絶好の位置にあるというのに。
アスカはトウジに攻撃をしかける気配などまるでないのだ。
予想外の静かな幕開けだった。



まさか?



まさか?



まさか本当にアスカはトウジの言うことを素直に聞いて、パシリ同然の扱いを受け入れてしまったとでも言うのだろうか?





すっと音もなくアスカは手にしていた茶色の紙袋をトウジの前に差し出す。
それは間違いなく購買で売られているパンを包装するための紙袋。
そしてなんと誰もが予想もしなかった言葉が彼女の口から飛び出したのだった。




「パン買って来たわよ、鈴原。一緒に食べましょ?」











           新世紀エヴァンゲリオン SS 




        
ドキドキ アスカたん   エピソード G  




                  中編                作・ジョニー・MAX










「パン買って来たわよ、鈴原。一緒に食べましょ?」





ごく自然にその言葉は、彼女の口から発せられた言葉だった。






「うおおおおおおおおおおお!!!!!」


「マジで?」



「本当かよ!!!!!」



「嘘だろ?」



「信じられねえ」



「アスカ、どうしちゃったの?」





ー。

ー。

ー。





背中に心地良いクラス中の歓声を受けるトウジの顔は、実に誇らしげだった。
そんなトウジが、何やらわけのわからない言葉を発しながら、机に額を押しつけ、
その場をグルグルと回り始めたクラス委員長 洞木 ヒカリの姿にきづく筈もなかった。
どうやら彼女が通う精神科クリニックの名前よりも高名な霊能力者の名前の方が先にシンジの耳に届きそうだ。




まあそれはさておき、優越感に浸る至福の表情を浮かべるトウジの顔をなんと言ったらいいだろう。
周りのクラスメイトに一歩リードしたと言わんばかりの表情。


・・・・まあ要するにムカつくツラだわな。






(・・・・・・気に入らねぇ)






男女の恋愛感情などに、全くと言って良いほど興味を示さないシンジには、
別に誰と誰が付き合ってるとか、誰が誰のことを好きだとかなんて、どうでもいい話だった。
自分にはまるで関係ない。
好きにやればいい。
そう思っていたし、これからもそうだろう。




・・・・・だがこれとそれとは話が違う。





他の誰なら別に構わない。どこでイチャイチャしようと乳くりあおうと問題ない。
ノープロブレム。
だが誰にだって、心の底ではこう思うことはあるだろう。
こいつだけは幸せになるのが絶対に許せねぇ。我慢できねぇ。気に入らねぇ。
その対象がシンジにとってはトウジだった。

トウジの幸せなど絶対に認めてたまるものか。





こいつには「幸せ」の二文字は似合わない。
「馬鹿」「変態」「ジャージ」「シスコン」「エセ関西弁」「小便するときは尻丸出しでする露出狂」
こんな言葉こそ彼にふさわしい筈だ。
「貴方は幸せ者ですね。」そんな言葉が彼に送られることなど、上等な料理にハチミツをブチまけるが如きの行為に等しいのだ。
まあ、甘党でハチミツ好きならそれでも美味しく食べられるだろうが。






シンジは心の中でそう思いながらもけして顔に出さない。
あえて傍観者の一人としてこの状況を見守るためにギャラリーの一人としての姿を貫こうとしている。
そして彼はよく知っている。
アスカという少女の性格を。
他の誰よりも彼女のことを知っているつもりだ。
誰よりも一番近い場所で彼女を見てきた。
同じ屋根の下で暮らしてきたのだ。
だから彼女のことを誰よりもよく知っている。
彼女が寝静まった頃合いを見計らってふすまを開けて彼女の寝顔と寝相をデジカメでこっそり撮り続けたシンジだからわかる。
彼女はBカップだ。友人のケンスケはその写真を高値で買ってくれた・・・・いや、今はそんなことはどうでもいい。
とにかくも今は彼女の一挙一動から目を逸らせない。


「・・・・・・・・・」


アスカがトウジをご飯に誘うだけでも驚きなのに、今日の驚きはこれだけではすまなかった。
少し頬を赤く染めたアスカが上目遣いでトウジに話しかける。


「食べさせてあげようか鈴原?」



「なんだってえええええええええええ!!!!!!!!?」


「うおおおおおおおおおおおおお」


「マジかよ?」


「嘘だろおおおおおおおおおおおお?」


「萌えええええええええええええ!!!!」






・・・・・・馬鹿な。
シンジの表情がにわかに曇る・・・眉間にしわが寄る。衝動的にある特定の誰かを殺したくなる。
だがシンジは心の中で自分をたしなめた。
落ち着け、落ち着けと。アスカがそんなことをするわけがないだろう。
あんな男に媚びた仕草をとるような彼女じゃないはずだ。
今動くのは得策じゃない。
目を逸らすな。
現実から目を逸らすな。



逃げちゃ駄目だ。


逃げちゃ駄目だ。


逃げちゃ駄目だ。



シンジは自分に必至で言い聞かせる。
けれどもそんな必至なシンジを嘲笑うかのように、耳障りな関西弁が聞こえてきた。



「いくら何でもそりゃあ、こっ恥ずかしいやろ、惣流。みんな見とるまえでそんなこと。
 でもなあ、しかし正味の話、そこまで言われたら、断り切れんわな。
 スマンなあ、シンジ・・・・・お先にやで



シンジを横目で見ながら口元を緩ませてトウジは言う。






       『スマン』と。







思いがけない言葉をトウジから受け取ったシンジの脳裏にその言葉が木霊する。
彼の脳のイメージのスクリーンにトウジが具現化され、
反復横跳びしながら『スマンなあシンジ、お先にやで』の言葉を繰り返し始めた。
右に左に軽やかにステップを刻みながらイメージの中のトウジはシンジを挑発する。





「スマンなあシンジ。」       「スマンなあシンジ。」    「スマンなあシンジ」





「お先にやで」    「お先にやで」  「お先にやで」







スマンって何?ゴメン?ゴメンってこと?ゴメンって何?

何トウジ?なんなの?何がお先なの?


ねえ何?教えてよトウジ?何がお先なの?何で僕に謝るのさ?


その顔何?何でそんな嬉しそうな顔してるの?


駄目だよトウジ。そんな顔してちゃいけないよ。僕我慢できないよ。刺しちゃうよ?


殺しちゃうよ?トウジやめてよ。駄目だって。僕の中のモンスターが大きくなっちゃうよ


やめてよ。もうこれ以上僕を怒らせないでよ。


 



掌で顔を押さえ、指の隙間から殺意の篭った眼差しでトウジを見つめるシンジ。
だがそんなシンジの視線すらも、今のトウジとっては心地良い自分に対する敗者の羨望の眼差しに相違ない。


「ねえ鈴原どこ見てるのよ。ホラ、「あんパン」で良い?」

「おお!あんパンか!めっちゃ好きやでワイ。やっぱ牛乳には「あんパン」やな」

「・・・・・・・・・・・・」


シンジは信じている。この先にラブラブな展開など有りはしないと。
きっと何かが怒るに違いない。
シンジは心の中で強く願った。





・・・・・アスカ早く!!!と。




「はい。あーんして鈴原


「ほい。あーーーん




だが今まさにそのシンジにとっての有り得ないことが現実になろうとしていた。
アスカの声にトウジが瞳を閉じて大きく口を開けながら応える。





まさか?本当に?マジで?そう誰もが信じられない展開を目の当たりにしようとした瞬間だった。






    ゴッッ!!!!!






何か堅いもので砂袋を叩いたような、鈍い音が教室に轟いた。



ガシャアン!!!!



やや遅れて椅子が勢いよく倒れた際に響き渡る甲高い音も。
そしてその音の中心部には大の字で教室に仰向けに倒れたトウジの姿が。



もう説明する必要もないだろう。
アスカがトウジを文字通りぶっ倒したのだ。
数々のトウジに対するアスカの従順な姿勢もこの為の伏線だったのかもしれない。
ベストの形で渾身の一撃を加えられるチャンスを虎視眈々と狙っていたのだ。
屈辱に身を浸らせながらも、ずっと耐えて。
そして無防備なトウジの緩みきった顔面へ狙い澄ました一撃。
文句のつけようもない完璧なシナリオだ。




「やっぱりアスカはこうでなくちゃ」



ほうっと溜息にも似た安堵の呟きがシンジから漏れる。
やはり彼女は彼女だった。
やってくれると信じていた。
心地良い風が心の中の草原を通りすぎていくようだ。
無様に今もなお、寝そべっているトウジを蔑む目で見つめながら、
シンジは良い映画を見た後のような清々しい気分に浸っていた。



「おい。鈴原が動いたぞ?」

「10カウント以内に立ち上がれそうにないってアレは」


立つな!!そのまま寝てろ!!!


レフリー試合続行は無理だ。止めろ!!!


立てえ!!!トウジ!!!!



まるでボクシングの試合場のような歓声が教室を飛び交い合う。
悪ノリもここまでいくともはや称賛に値するだろう。


そんなクラスメイトの声を何処か遠くにぼんやりと聞きながら、トウジは自分の身に何が起こったのか理解しようとしていた。
さっきまでアスカの顔が目の前にあったはずなのに、今は教室の天井が見える。
これはどういうことだろう?
安っぽいタイル張りの教室の天井。
先程まで目を瞑っていたせいだろうか?
証明がやけに明るく感じる。
何が起きた?自分は倒れているのだろうか?
何で?


「何がおこったんや?なんでワイ、今上向いとるんや?わからへん。」

「ワイは倒されたんかいな。誰に・・・・・・・惣流・・・・か?ブホッ。」


上向きの姿勢がたたったのか、流れ出た鼻血が逆流して気管に入り激しくむせかえるトウジ。
そしてその瞬間、麻痺していた痛みが彼の身体に戻ってきた。



「っ痛うううううううううううう」


冷静にシンジはトウジのダメージを『はじめの○歩の鴨川会長』ばりに観察していた。



「殴られたことに今頃気づいたようだね。それほど切れる右だった。ダメージも相当の筈だよ?」



「うおおおおおおおお!!!!」



近くにあった席にしがみつきながらトウジは慌てて身体を引き起こした。
そしてその視線の先には悠然と手櫛で自分の髪の毛を梳くアスカの姿がある。



「まだやれるか?」


「続行だ!!!」



もう勝手にしてくれと言わんばかりに教室は盛り上がりのピークを迎えている。



ボタボタと流れ落ちる鼻血を掌で押さえ、トウジは身体を小刻みに震わせながらアスカに問う。



「・・・・な・・・・殴ったな?」

「・・・・・・」


アスカは応えない。ただ返事の代わりにお澄ました表情でフンっと鼻で笑う。


トウジは怒りに身を震わせながら大声で怒号した。




「妹にしか殴られたことのないワイの顔を殴ったな!!!!!!!」



「妹に何か殴られるようなことをしたのか?トウジィイイイイイイ!!!!」



トウジの言葉に出席番号2番、体育委員の岡下君が即座に反応し叫ぶ!!!!


(ナイスなツッコミと言いたいところだが岡下君、今はそれどころじゃない。キミのプロフィールも聞いていない。)(シンジの心の声)


アスカはそんなトウジの言葉に優雅にこう応えるのだった。


「あら?「あんパン」はお気に召さなくて?」


お嬢様口調で。


バフッ!!!


思わず吹き出しそうになる口元を押さえ、シンジは笑い声を押さえながら心の中でアスカに伝える。


「それ『あんパン』じゃなくて『ワンパン』だよアスカ。そんな言葉どこで覚えてきたのさ?」

「な・・・・何さらすんじゃワレェエエッ!!!?」

「あんパンが気に入らないなら、お次はサンドイッチなんてどう?」

「!!!!!!!!!!!」


その言葉の後、音もなくアスカはトウジに詰め寄ると両手の平で、トウジの顔面を挟み込むように平手打ちを叩き込んだ。



バチイイイイン!!!



小気味よい音が教室に響き渡る。
そして膝から崩れ落ちるトウジ。
片膝をついて二度目のダウン。
その姿を見下ろしながらアスカはトウジに言い放つ。



「誰がアンタのパンなんか買ってくるモンですかっての。夢でも見てたならこれで醒めたでしょ?」


完全に勝ち誇ったアスカの言葉。もういつも通りの高飛車なアスカ様の姿だ。


「・・・・・・・・・・・・」

「これでわかったでしょ?あたしはアンタの事が死ぬほど嫌いなのよ。
 本当なら顔も見たくないっての。クラスメイトだから我慢して顔を合わせてるだけ。
 いい加減にしてよね。早く消えるか死ぬかしてくれない?
 あ、そうそうあたしの席、新しいのに取り替えてもらわないといけないわね。
 鈴原菌って未知の病原菌に犯されてるかもしんないし。
 感染したら、あーらもう大変。
 ジャージ着て変な言葉喋りだすんでしょ?
 あー怖い。怖い」



そして彼女の毒舌も未だ健在だ。
もう気持ちいいぐらいに次から次へとマシンガンのように放たれる言葉達。
肉体的ダメージで弱ってるトウジにさらに精神的ダメージを上乗せしようとする腹づもりなのだろう。
さすがはアスカ。チャンスは逃さない。勝負所を見極める天才だ。
畳みかける場所を熟知している。


皆の前でこれほど、異性に叩きのめされたら普通の思春期の少年なら、
もう立ち直ることさえ不可能な精神的ダメージを負っていただろう。
これで次の日からは登校拒否の自閉症児が一丁出来上がりだ。
だがトウジはそんな常識に囚われるような普通の少年ではないことを改めて皆、アスカ共々実感することになる。



アスカからの口舌の刃でざくざくと切り刻まれるトウジ。
彼がアスカから何かしら言葉を受取る度、びくんびくんと彼の身体が反応し痙攣を起こす。
確実にダメージが蓄積されている。
トウジがボロクソにされるのは見ていて気分が良いが、
このままトウジが何の抵抗も無しで、あっさり籠絡されるのは、いささか興冷めだとシンジは思った。
もう少し力の拮抗した熱いバトルを見たいと願ったシンジは、トウジの斜め後ろにすっと忍び寄る。
そして小さくトウジにだけ、聞こえるような声で囁くのだった。



「トウジ、このままでいいの?」


「・・・・・・し・・・シンジ?」


そこには普段、見せたことのない弱気な表情のトウジの顔があった。
どうやらかなりのダメージを負わされたらしい。
特に精神的にまいってるようだ。
だがコイツのダメージなんて知ったこっちゃない。
意識がある限り、生きている限り、笑わせてもらえなきゃ、こいつの存在に意味が無くなってしまう。


「アスカに一方的にフられて、おまけに納得のいく話し合いもできないで」

「・・・・・・・・・・・・」

「ただ罵声を浴び続けられるなんて・・・・そんなのっておかしいだろ?」

「・・・・・・・・・・・・」

「そんなのちっともトウジらしくないよ?」

「・・・・・・・・・・・・・」

「僕の知ってるトウジは」

「・・・・・・・・・・」

 男らしくて(女っ気がなくて)力強くて(野蛮で)妹思いで(シスコンで)、そしてだれからも、

 羨望の眼差しで見つめられる(馬鹿はいいなあって見られてる)


  そんな奴なんだよ!!!


心の声はトウジに悟られないように細心の注意を払いながら、シンジは彼を煽る。
燻っていたトウジの灯が、今一度、その煌めきを取り戻そうとしていた。



「・・・・『ワイらしくない』・・・・か」



ふっとそこで自嘲気味にトウジの口からそんな言葉が漏れる。
ゆっくりと瞳を閉じ、トウジは自分を勇気づけてくれたと錯覚させてくれた友人に短い礼を告げる。



「おおきにシンジ。ワイはどうかしてたかもしれへんわ」

「・・・・・・・・・・。(もともと、どうかしてたキミがこれ以上どうなるって言うんだい?)」

「一度や二度の失敗で諦めたらあかんわな」

「そうだよ。トウジ(普通は1度目で悟るモンだけどね)」

「もう一度アタックや」

「・・・・トウジ、ごー!!!





トウジにゴーサインを送り出すとシンジはそそくさと彼の元から、安全圏へとフェードアウトしていく。
これ以上、トウジに話しかけていたら、アスカが自分の方に矛先を向けてくるかもしれない。
まあ彼女程度の誹謗中傷など、蚊が刺したほども感じないシンジだったが、
やはり大勢の前でそんな目に遭うのは、さすがに嫌だ。
それは避けたい。
やや距離をとってギャラリーに溶け込むとシンジは心の中で呟いた。



(さあ、トウジ見せてもらおうか?)





「・・・・なあ惣流」

「話しかけないでくれる?臭いから」

「ワイはめっちゃお前のことが好きなんや」

「むしろ迷惑だわ

「ワイはずっとお前のこと見てたんや」

「もう見ないでくれる?」

「ワイはオノレに会うために生まれてきたかもしれへん

「じゃあもう、生きる目的を果たしたんだから、さっさと死んでくれない?

「ワイはお前が望むことなら何だってできるんや」

「じゃあ、あたし本場のワイヤーアクションが見たいわね。
 こっちの校舎から向こうの校舎まで飛び移ってくれない?
 ワイヤー無しで

「なあ、惣流覚えとるか、ワイとお前が初めておうた時のことを?」

「あたしのパンツを見た後、頼んでもいないのにお返しだって自分のズボンさげて汚いモノ見せてくれたわよね。この変態

「なあ惣流、ワイわな。・・・・未来から来たんや

「あらそう?じゃあ、さっさと未来に帰れば?
 それともこの話、 2nd ジャージってタイトルにする?ヒロインは相田でどう?
 オホモダチ同士仲良くやってればいいじゃない?キモッ!!!



(いや、トウジこれは逆行モノのSSでも、なんでも無いから。何とかして気を引こうとしてるのはわかるけど何を口走ってるんだよ?
 それとアスカもあんまり、危険な発言は止めた方が良いと思うよ?)




必至の思いでトウジから絞り出される数々のアスカへの口説き文句も、間髪入れずに迎撃される。
いい気味だと思うところだが、なんとなく「自分がもし、もらっていたら喜んでしまいそうな言葉も混ざってる」気がして、
シンジは・・・・正直、ムカついていた



よろよろとトウジが後ずさる。
ダメージが足にまで来てるせいで、どうやらまともに立って入らないようだ。
そろそろクライマックが近いなとシンジは直感した。
あくまでも自然にトウジの後ろのポジションをとると、シンジは倒れそうになる彼の背中を後ろから受け止める。
もちろん顔は外面の良いシンジ君だ。
そして彼の耳元に再び悪魔の囁きを施す。



「大丈夫トウジ?」

「ア、アカン。もう駄目や。お先真っ暗や。ワイ気付かんかったわワイがこんなに惣流に嫌われとるなんて


何言ってるんだよトウジ?


「な?シンジ」



それまでの優しい口調から一転して厳しい口調。
シンジの態度が急変する。
口調もそしてシンジの表情も厳しいモノへと。
それまでのシンジじゃない。
急変した友人にトウジは戸惑いを隠せない。
そんな狼狽えるトウジにシンジは語りかける。



「本当に気付かないのかい?」

「な・・・何をやがな?」

「・・・・アスカだよ?」

「・・・・そ、惣流か?どないしたんや?]


「アスカがどうしてトウジにこんなことを言ってるのかだよ!


「そ・・・それはワイのことが大嫌いやからやろ?










     正解!!!(シンジの心の声)










思わずトウジを指さしそうになる、右手人差し指を、左掌で押さえつけながら、
ゆっくり頭を左右に振るとシンジは諭した表情と思わせぶりな口ぶりで語り始める。


「全然わかってないよ。トウジはアスカのこと」

「な?」

「アスカはただみんなの前で素直になくて、心にもないことを言ってるだけなんだよ?」

「そ・・・そんなホンマかいな?」

「こんな状況でホイホイOK出すような軽い女に見られたく無いだけなんだよ。アスカは」

「な・・・なんやってぇ?」

「だから素直になれなくて、言いたくも無いことを、トウジに言わなきゃいけないんだよ?アスカだって辛いんだよ!」

「そ・・・そうだったんかいな。・・・・なら・・・そんならワイは、惣流を傷つけとるんかいな?」

「ようやくわかったようだね。悲しいけど、それは事実さ。だけどアスカはきっとこう思ってるに違いないよ

「なんや?」

『それでも鈴原はそんな素直になれないあたしを好きのままでいてくれる?』って」




「!!!!!!!!!!」




「アスカはトウジを見定めようとしてるんだよ!!!!!気付よ馬鹿野郎ぉおおおお!!!!





 それができれば、アスカなんていつだってノーガードのコールガールだよおおお!!!」









「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」









ずっきゅっっううううううん。    ばしゅううう!!!



なんて効果音が聞こえてきそうな程の雷に打たれたような衝撃を受けるトウジ。
そしてその刹那シンジの前髪が何者かに鷲掴みにされる。




ガシッ



「ちょっとアンタ、何さっきから鈴原に変なこと吹き込んでるのよ?

「・・・・ッチ!」




・・・・ミスった。
小さく舌打ちし、表情を歪めるシンジ。
トウジを扇動するため、いささか大げさに動きすぎた。
馬鹿野郎なんて叫ぶのは、やはりミステイクだったようだ。
それは自分のキャラではなかった。
そんなシンジへアスカが低い声で聞いてくる。


「誰がノーガードのコールガールですって?」

デリヘルの方が良かった?」

「!!!!!!!!!!!!」



その言葉の返答の代わりにアスカは、シンジの髪の毛を掴む手に力を篭めた。
シンジの頭皮に激痛が走る。
『ちょっとしたお茶目のつもりなのに冗談が通じないね。このコールガールは』
なんて心に思いながらシンジは傷みと屈辱に耐えている。




苛立ちに身を任せたアスカは、掴んでいたシンジの髪の毛を引き上げ、
それまで俯いていたシンジの顔を無理矢理上向きにさせた。
そこでアスカが見たものは、アスカに視線を合わせようともせず、天井をぼんやりと眺めてるシンジの瞳だった。



「こおのっ!!馬鹿シンジ!!!」


ドン!!!



掌で胸を突き飛ばされ、シンジは後方に倒れた。
本来女の子は非力なので軽く尻餅をつく程度ですむのだが、アスカの凶暴性を皆にアピールするため大げさにシンジは倒れてみせる。


「ああ!!」


なんて被害者チックな悲鳴も上げることを忘れてはいない。
遠くからクラスメイトの女子達のがアスカのことを非難する声が小さく聞こえてくる。
全てシンジの思惑通りだった。


「ちょっと碇君かわいそうじゃない?」

「うん。アスカ酷いわよね」

「うん。いくら怒ってるって言ってもアレじゃ」

「うん。怖いわよね」


(な、なんでこのあたしが悪者扱いされなくちゃいけないのよ?)

当惑するアスカ。
そんなアスカにシンジはわざと聞こえるように嘲笑してみせる。



「クスッ」


「!!!!!!!!!」




そのシンジの全てに腹がたったアスカはついに怒りの矛先をシンジに向けると、今度はシンジを言葉で叩き始めた。


「ようやくわかったわ。この事件の黒幕はアンタだったのね?シンジ!
なんでこのあたしが鈴原なんかと口喧嘩しなくちゃいけないのよ?
あんた何を思ったのよ?」








「いいな。恋人同士の会話」



「だかましいわ、この馬鹿シンジ!!!」








 「アンタ何考えてるのよ。このあたしがあんなムサイジャージなんかとくっつくわけないでしょ!!
 自分が暇だからって、鈴原からかって遊んでるつもりなんでしょうけど、あたしまで巻き込まないでよね!!
 ただでさえ、最近あんたと一緒にいる時間が長いって変な噂まで流れて迷惑してるんだから。
 あたしに言わせれば、あんたも鈴原も大して変わんないのよ?
 見るのも汚らわしい、ゴキブリみたいなモンよ。
 わかったのこのゴキブリ男。さっさと物陰に隠れてなさいっての!!!」


「・・・・・・・・・・・」


アスカの剣幕にシンジは、目を丸くし、口をぽかんとあけて彼女の顔を見ている。


・・・・な、何よその驚いた顔は?ひょっとしてあたしの悪口にもうタジタジ?」


髪の毛を掬い上げながら、鼻で笑うアスカにシンジはこう告げた。



「知らない国の言葉で喋ってるとアスカがまるで知らない人みたいだ」



「ムキーッ。思いっきり日本語で喋ってたわよ。この馬鹿シンジ!!!

 馬鹿の癖にあたしを馬鹿にするんじゃないわよ!!!!!」





大げさにやれやれとおどけてみせるシンジにアスカが鬼の形相で詰め寄ろうとしたときだった。
アスカの肩を掴んで彼女の動きを止める男が現われた。
その男とは・・・・無論トウジだ
ふとそのとき、トウジとシンジの視線が絡み合った。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


トウジに何も言わず、ふっと微笑んでみせるシンジ。
また彼からも言葉ではなく、その真摯な眼差しでシンジに応えてくれた。
トウジの顔に、もう迷いは存在しない。
もう彼に自分(シンジ)の言葉など必要ないのだ。
後は見せてもらうだけだ・・・彼の選択と決断を。





「なによ?あんたまだいたの?早く消えてよ」

「スマンかったな。惣流」

「ハァ?今更謝ったって遅いわよ!!こっちはアンタの所為で大恥じかいたんだから!」

「お前のこと、何にもわかっとらんかった」

「何よその口ぶりは?知ったふうな口聞かないでよ!アンタにあたしの何がわかるってのよ!!

「そうやって言いたくない言葉もワイが言わせてたんやな。ホンマ、スマン」

「何?何なの?なんでそこで自分一人で納得するわけ?何なのよアンタは一体?
 
 ちょっとマジで怖いわよアンタ?



狼狽するアスカ。
そんな中、ぼそりとトウジが呟くように言葉を漏らした。


「もうそんな嫌なことペラペラと無理して喋る必要はないんや」

「・・・・何?」


聞き返すアスカ。
それに対してトウジは再び沈黙している。


「・・・・・・・」



「な・・・何よ気持ち悪いわね。文句があるなら、その足りない脳みそフル回転させて言葉を探してみなさいっての!!」

「・・・・・ペラペラと喋る必要なんて無いって言ったんや」

「だったら何よ?喋らなきゃ、アンタが何か言ってくれるわけ?ハン!
 いいわよ。聞いてあげるわよ。さあ、あたしに文句があるならハッキリ言いなさいよ!!」

「ああ、この際や。ホンマに言いたいことお前に言うたるわ

「良いわよ。アンタの考える言葉なんてこのあたしが論破してさしあげるから」

「・・・・・・ちゃうねん」

「ハア?何言ってんの?『ちゃうねん』って何?ちゃんと日本語で喋ってよ」

「違うって意味さ。関西弁でちゃんとした日本語だよアスカ。ドイツから来た娘さんが、ただ勘違いしてるだけだよ」


「五月蠅い!シンジは黙ってて!!」




揚げ足をとろうとするシンジを黙らせるアスカ。
そんなアスカの剣幕に「Fu」と大げさに息を吐き出しながら、両手を広げておどけてみせるシンジ。
そんなシンジを一瞥するとアスカは、再びトウジに向き直る。




「さあ、言ってみなさいよこの馬鹿ジャージ!

「ああ、なら一回だけ言うたるわ。ワイの本音や・・・よう聞けや。

「・・・・・・・・・・・・・・・・」



僅かな沈黙の後、トウジの口からその言葉が飛び出した!!!



「ちゃうんねん。お前の口はちゃうんや。







 お前の口はペラペラと、そないな言葉をしゃべる為にあるもんやないんや。







 お前の口はペロペロと、ワイのチ○ポをしゃぶる為にあるんや!!!!」







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
















トウジがその後動かなくなるまで、アスカ殴り倒されたことはもはや説明するまでもないと思う。

思ってることを素直に口に出せば良いってもんじゃない。

時には相手のことを考え、お互いを尊重しあうことも必要なんじゃないかと思う。

時には黙っていることだって、思いやりだと思えることもある。

そんなことを繰り返しながら、僕たちはお互いの距離を少しずつ狭めていくんじゃないのかな。

自分の何気ない言葉が時に相手を傷つけたり、悲しませることだってあることを忘れちゃいけない。

だけど気がつけば、僕は人を傷つけることを怖がりすぎて臆病になっていたのかもしれない。

それじゃ、やっぱり駄目なんだ・・・・勇気を出して相手に伝えなきゃいけないことだってあるのだから。

今まで気づけなかったことに、ある日突然気付く時もある。

今回の出来事がまさにそれだと思う。

そんなことを一つずつ経験して学びながら、そして確かめながら毎日を送る。

僕たちはそうやって生きていくんだ。

そしてお互いを理解しあえる素敵な人と、いつか巡り会うことを望んで恋をするんじゃないだろうか?

トウジのやったことは本当に馬鹿で直情的でワイセツ的だったけど、好ましく思える部分も確かに存ったはずだ。

好きな相手に面と向かって好きだって思いを告げることが出来たトウジ。

それは凄いことだと本当は思ってる。

彼を心の底では見直している。

僕にはそんな相手とは巡り会ってないから想像でしか言えないんだけど。

もし『僕』と『トウジ』の立場が反対だったとしたら?

僕はアスカに好きだと伝えることが出来ただろうか?

・・・・・・・・・本当はそんなことはわかってる。

・・・・・・・・僕じゃ・・・・・そんなこと出来ないんだって。

きっと僕ならトウジみたいに思いを伝える事は出来なかったと思う。

きっと心の中にずっと閉じこめておいたまま日々を過ごしていくんだ。

告白した後に自分に返ってくる淡い期待より、不安の方がきっと大きいに違いないから。

やってみなくちゃわからないことだって確かにあると思う。

だけどやっぱり怖いと思って、僕は何も出来ないんだと思う。

でもトウジはちゃんと自分の思いを伝えた。

そんなトウジは僕の中で大きい存在になっていったんだ。

僕もいつか彼のように自分の気持ちを周りの人に伝えられる人間になりたい。

いや、思うだけじゃ駄目だ。

伝えられる人間になっていかなくちゃいけないんだ。













今より、少しでも前に進むためには。
















長々と綺麗な言葉で無理矢理話を締めくくろうとしているシンジには悪いんやけどな」

「何だよトウジ。浸らせてよ

「まだこの話は続くんや」

「え?続くの?もうここで終わりにしようよ」

「ケンスケが出とらんやろ?」

「そういえばそうだね。」

「役に立たんシンジはこの際、置いて置いてや。次はケンスケがワイの力になってくれるというわけや。・・・・楽しみやろ?

「・・・・・・・・・」(怒りのため再び無言のシンジ)

「とまあこんな感じでまだまだワイの恋物語は続くでシンジ!!」

「僕にどうしろと?」

「まあセンセも、一応主役みたいなもんやし、ちっとは盛り上げてくれんといかんやろ?」

「・・・・・・・・・『一応』ね。わかったよ・・・・じゃ・・・・まだこの話は続くと言うことで・・・・また」

「せやな・・・・またや」








                
               中編  了    



                             後編に続く













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あとがき


なんとなく続きを書いてしまいました。思ったより好評だったので驚いています。
友人に『アスカたんの続き書けや』と催促されたのも驚きでした。
何より話が長くなってしまったのが、一番の驚きです。
執筆が遅い作者で申し訳ないのですが、楽しみにしてくれると嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。